わたしが「母親として」一番つらかった日

わたしが『母親として』一番つらかった日

「また怒ってしまった…」
そんな夜、子どもが寝静まったあとに自分を責めて泣いたことはありませんか？

母親としての日々は、想像以上に感情との戦い。
朝の支度にイライラし、宿題をしない子に声を荒げ、寝かしつけでクタクタ…。
どんなに優しくありたくても、思うようにいかない現実に心が疲れてしまうんですよね。

母としての自信を失ったあの日

それは、小学3年生の次男とのやり取りでした。
ADHDの傾向があり、彼の言動は時に突拍子もなく、毎日のように注意が絶えませんでした。

「何度言ったらわかるの！」と声を荒げたその瞬間、
次男がぽつりとつぶやいたのです。

「どうしてママは、ぼくのこと好きじゃないの…？」

言葉が胸に突き刺さり、私はその場で泣き崩れてしまいました。

私の「一番つらかった日」

あの日、私は自分が「ダメな母親」だと心の底から感じました。
一番大切にしたいわが子に、愛情を疑わせてしまったんです。

夜、寝ている次男の顔を見ながら、心の中で何度も「ごめんね」とつぶやきました。
そして思いました。「わたし、何のために母親になったんだっけ？」と。

気づいたこと

わが子は、正しさよりも「安心」を求めていたんだと気づいたんです。
怒る前に、まずは気持ちを受け止めてあげること。それが、母親にしかできない役割だと。

背中を押してくれた言葉

「子どもは“困らせる子”ではなく、“困っている子”」— 小児科医・佐々木正美先生

この言葉に救われました。
わが子を理解する視点が、180度変わった瞬間です。

8割の母親が「自分を責めた経験あり」

ベネッセの調査によると、育児中の母親の83.7％が「感情をぶつけたあとに自己嫌悪になった経験がある」と回答しています。
私だけじゃなかった。それが、少しだけ心を軽くしてくれました。

その日から変わったこと

翌朝、私は次男に「ママはあなたのこと、世界で一番大好きだよ」と伝えました。
次男はにっこり笑い、「じゃあ、今日もがんばるね」と言って学校に向かいました。

子どもは、親の愛を信じる力を持っている。
私たちはその信頼に、何度でも応えたいと願うんです。

正しいより「楽しい」を選ぶ子育て

「ちゃんと育てなきゃ」「しっかりさせなきゃ」
そんな思い込みを手放したとき、子どもとの関係が変わりました。

失敗しても、寄り添ってくれる人がいる。
それが子どもにとっての最高の安心材料になるんですね。

あなたへ

母親って、本当に大変。でも、あなたはちゃんと頑張ってる。
誰にも見えなくても、あなたの愛情は、ちゃんとわが子に届いています。

「母親としてつらかった日」は、
「母親として成長できた日」でもあるんです。

あなたの毎日は、きっと子どもにとって世界一の宝物。